• ここではOpenStack上に仮想ネットワークを構成します。
• OpenStackではテナント内で独立したネットワーク環境を自由に構成できます。

• まず、Horizonへログインし、現在の状況を確認します。
• http://www.rdcloud.bi-rd.net/auth/login/
• ログインIDの確認方法は次ページ参照

• ログインIDを確認するには、以下のコマンドを実行します。

スクリプトの実行:

---------ここから---------
$ check_id
---------ここまで---------

• この画面では全体の概要を確認できます。

• 「ネットワークの管理」→「ネットワークトポロジー」を選択します。

• ここでは、2つのネットワークと1つの仮想ルーターが確認できます。
  • Ext-Net
    • インターネットへ接した外部ネットワーク
  • work-net
    • OpenStack上に作られた仮想ネットワーク
      • ここに仮想マシンを接続します
  • Ext-Router
    • 二つのネットワークを接続する仮想ルーター

• これから以下の環境をOpenStack上に構築してみます。

二つの仮想ネットワークを作成し、仮想ルーターで接続します。それぞれのネットワークにVMを2台作成し、お互いに疎通を確認します。

• Horizonから操作を行っていきます。
  • 「ネットワークの管理」→「ネットワーク」→「ネットワークの作成」を選択します。
  • 「internal01」ネットワークを作成します。

• ネットワークアドレス「172.16.10.0/24」でネットワークを作成します。
• 入力したら「作成」を選択します。

• 先の手順と同様に2つ目の仮想ネットワークを作成します。
  • ネットワーク名「internal02」
  • ネットワークアドレス「192.168.20.0/24」

• 2つのネットワーク作成が完了すると、以下の状態となります。

• 次に仮想ルーターを作成していきます。
  • 「ネットワークの管理」→「ルーター」→「ルーターの作成」を選択します。
  • ルーター名に「Int-Router」を選択します。

• 作成したルーターを選択します。
• ルーターの詳細画面で、「インターフェースの追加」を選択します。

• サブネット「internal01」を選択して、「インターフェースの追加」を押下します。

• 同様に、インターフェースの追加を行い「internal02」を追加します。

• この時点で、以下のようなネットワークトポロジーになっているはずです。

• 作成したネットワークに接続する仮想マシンを作成していきます。 - 「コンピュートの管理」→「インスタンス」→「インスタンスの作成」を選択します。

次項のパラメータで仮想マシンを作成します。

• 指定パラメータ
  • アベイラビリティゾーン： az1
  • インスタンス名： vm01
  • フレーバー： standard.xsmall
  • インスタンス数： 1
  • インスタンスのブートソース： イメージから起動
  • イメージ名： Fedora20

• セキュリティグループとキーペアを指定します - キーペア「default」 - 管理者パスワード「password」 - セキュリティグループ「default」

• 所属するネットワークを選択します。 - 「internal01」を選択します。 - ここまでの入力が終了したら、「起動」を選択します。

• 同様に2台のVMを作成します。
  • 名前「vm02」
  • ネットワーク「internal02」
• その他は先のvm01と同様。

• 仮想マシンが作成されると、以下の状態になります。

• 作成した仮想マシンの一覧から、仮想マシンのIPアドレスをメモしておきます。
• 次に、どちらでもよいので仮想マシンのメニューを開き、「コンソール」を選択します。

• コンソールを開いたマシンへログインします。
  • キーを仮想マシンへ送るには、「Connected (unencrypted) to: QEMU (instance-00000aa1)」バーをクリックしてください。
    • 表示されているコンソールのすぐ上に表示されています。
• ログインは root 、入力したパスワードです。
  • ログインした仮想マシンから、もう一台の仮想マシンへ ping を打ってみてください。

• 以下を実行します。

コマンド実行:

$ /opt/support/t1-c3/9_cleanup.sh

• OpenStack上には、テナントごとに完全独立したネットワークを構成できます。
• アドレスの重複といった問題を意識する必要がありません。
  • テナント内においては気にする必要があるので注意してください（ルーティングの問題）
• 演習に使っているOpenStack環境は、他の演習ユーザと共有していますが、他の演習で構成されるネットワークの影響を受けていないことを確認できると思います。